崔美玉さんと王宋響さんお二人による、夢実現の報告会が開かれました。参加者は、まんまる会メンバー、崔さんが暮らしていた神奈川国際学生会館白根の管理人小蜻・子さん、そのご友人の横山さん。
会は、崔さんの日中韓の衣装のファッションショーで始まりました。崔さんが自分でデザインし、縫製した衣装の生地は、つやのある中国風でしたが、えり、袖、打ち合わせは日本の着物から、スカートは朝鮮族のチマチョゴリのスカート「チマ」から、打ち合わせには中国式の紐の飾りボタンが取り入れられていました。このボタンと袖は、まんまる会メンバーからの提案が採用されたものです。ほつれやすい生地で作ったため、何度も縫い直し、とても苦労されたとのこと。ほつれないように縁の始末はくるんであり、縫い方はとても丁寧でした。
崔さんがちょっと恥ずかしそうにくるりとまわってみせると、参加者からは大拍手。この衣装を通して、崔さんがさらに多くの日本の人たちと交流するきっかけを作ってほしいと心から願います。
次に報告したのは、王宋響さん。笑顔ながらも、緊張していたのでしょう、汗をかきながら、お母さんとの旅の話をしてくれました。企画書では京都の寺院めぐりをさせてあげたいとのことでしたが、暖かい福建省から来たお母さんは、大雪が降った大阪で体調をくずされ、京都観光は実現しなかったということです。
「母の体調を考慮して近くにある神戸の大橋や中華街などに行ってきました。今日は横浜・東京での体験を中心に紹介したいと思います」という前置きがありました。学生会館でのパーティー、バイト先の見学、そしてお台場はとても喜ばれたようでした。私たちも知らないお台場のラーメンの話や、フジテレビでお母さんが注目したのが、期間限定で屋上庭園に設けられたスマスマ神社だったとか。
写真で見るととても若々しいお母さんですが、王さんにとっては、昔は厳格だった母親が子どものようにはしゃぐのを見ることにより、新しい発見があったようです。これを機会に親子の絆がさらに深まり、苦労の多い日本での勉学にも一層励まれることを期待したいと思います。
【報告 丸谷士都子】
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