まんまる会通信 第29号
(2002年8月25日発行)


★第15回 まんまるバザー・交流会の報告★
日時 2002年7月7日(日)
場所 かながわ県民センター1階
時間 バザー 10:15〜11:45
交流会 12:00〜14:00
参加者 60名
 今年のまんまるバザー・交流会は思いがけず一年に一度の逢瀬そのもの、七夕さまに開催となった。懐かしい顔ぶれを見つけて笑顔がこぼれ、新しい仲間を迎えて話が弾み、これらは毎年繰り返されている事ではあるが、何と楽しい出会いの場であることか、そして久しぶりに来られても、たとえ初めての参加者でもすっと交流の輪に溶け込んで下さる嬉しさを改めて実感する。

 バザー当日の天気はどうだろう、沢山参加されるだろうか、そんな心配はいつも不思議と何とかなってしまう。その他憂慮していたいくつかの問題も準備が始まると誰からとなく次々と力になって下さり、解決できてしまうのが「まんまる会」なのである。又、早朝にもかかわらず手伝いに来て下さったり、年1回のこの会の為に品物を取り置いて下さったり、目に見えない所でも多くの方々の善意がうまくかみ合って毎年無事に開催できることに心から感謝したい。又、嬉しいことに近年会員の子供やその友人達の世代が着実に力になってくれ、留学生の中からもバザーの準備や後片付けを進んで手伝って下さる動きがあることを特記したい。

 交流会には初めて来られた方が多く加わって下さった。落ち着いた雰囲気の中手作りのご馳走が並ぶテーブルで、それぞれが自己紹介ならぬ他己紹介(二人ペアを組み相手に予め質問をした上で、お互いに相手の事をその場の方々に紹介する)でより一層理解を深めた。今年もこの場から又新しい出会いが生まれ、さらなる交流が広がる事だろう。たまたま私が組んだ相手の範さん(劇団四季団員)による素晴らしい中国民謡と「メモリー」の独唱で会を締め括った。

 会場に飾られた笹の葉に結ばれた短冊の願い事が、全部叶いますように。そういえば願い事は健康に関するものが多かったな、会員の中にも故障者続出でまんまる会も発足以来15年の歳月の重みかな、一日の疲れと共にそんなことを思いながら帰途に着いたのであった。(会員 清水夏子)


交流会に参加なさった高山けい子さんから、E−メールが届きました
小野さん

先日はお世話になりました。 おはがきいただきまして感想をとのことでしたので当メールでお返事いたします

 たまたま参加した3年前からバザー当日のみ、今回で3度目の参加です。今回は前回までと違って参加者が随分少なかったので、少し残念でした。また用があり途中で帰宅し、失礼しました。あれから盛り上がったでしょうか。

 前回の時はお隣に座った中国本土からの学者の方や明治学院大学の学生さん、その隣の香港から短期にきているお嬢さんたちと話が弾み、「日本の家庭料理を食べに来る?」ということで、クリスマス前の一晩,Wingさんと台湾からの留学生の2人で我が家へやってきて、我が家の娘と4人で話に花が咲き、遅くまで楽しくお話しました。

 そのとき高校生だった娘も今はたまたま明治学院大学の一年生となり、世界にも興味が一杯のお年頃、今はインターネットで自由にどことも話せるので、台湾からのその時の留学生ともたまにメル友しているようですが、私は忙しくそれきりになっています。

 また機会がありましたらそんな個別のお付き合いも楽しいので皆さんもお試しください。

以下に、Wingさんからのメールを参考までに添付しておきます。

(高山 けい子)

from : Wing

To: Takayama Keiko

Subject: Re: Hello

Date: Sun.23Dec 2001

Keiko san

Thanks for the dinner that day and I really enjoyed it. I am writing to tell you that I will go back to Hong Kong on 5th Jan. Three months passed very fast.

And it is time to go home. If you will come to Hongkong someday, please call me and I can show you some places.

Anyway,thanks for your kindness.See u

Merry Xmas and Happy New Year

Regards

Wing


● まんまるバザー・交流会に参加して ●
中国湖北省宜昌市  王 彦軍
 7月7日の七夕の日に私と家族が一緒にまんまる会のバザー・交流会に参加しました。当日私が着いた時、まんまる会の皆様はもう品物を並べて準備にかかっていました。私は、はじめてなのでまんまる会のみなさんを全然知りません。それに私を紹介してくれた家崎先生の奥さんが急に手をけがして、おくれて来られるということなので、まず受付の係の方に聞きました。「このバザーは、ユッカの会のバザーですか」 「ちがいます。まんまる会のバザーです。あなたは王さんですか」 「はいそうです」 それから私は他の方々に簡単な挨拶をしました。「生活用品のコーナーと食器のコーナーとどちらがよいですか」と問われたので「食器のコーナーを受持ちます」と言って、私も準備にかかりました。

 10時半頃、バザーが始まりました。お客さんはどっと入って来ました。90%以上は全部外国人でした。私はびっくりしました。生活用品のコーナーに大勢の人が殺到しました。すぐ品物は無くなりました。それからほかのコーナーの品物をいろいろ選んで買いました。私の食器コーナーにもお客さんが来ました。一時間過ぎたころには80%の品物が売れました。このバザーは外国人にとって便利だし、安いし、みんな楽しく感じました。私ははじめてバザーの係になって、売るときに日本語で話したのでとてもためになりましたし、嬉しく思いました。

  交流会では七夕のささの葉に「まんまる会のみなさんと私の家族の健康を祈ります」と短冊に書いて竹の葉に結びました。七夕の歌をはじめて歌いました。まんまる会の食事をしながら、となりの席の人と話し合いました。日本に来て一番嬉しかったこと、これからの夢について、日本語で話し合いました。交流会ではみんなの心が近づきました。ボランティアの方々の活動には私は感動してしまいました。私はもし中国へ帰国したら日本のみなさんのようにボランティアをするつもりです。日本のボランティアは素晴らしいです。もう一度感謝します。

 息子と妻がとても喜んでいました。妻は次の催しにも、ぜひ参加したいと言っています。当日、妻は皆さんに望まれて「草原情歌」と「追憶」を歌いました。私たちにも想い出になりました。妻は7月15日(月)に仕事に戻るため大阪に発ちました。

 まんまる会の皆様ありがとうございました。皆様のご健康を心からお祈り申します。

2002年7月17日
王さんは、まんまる会の会員である家崎さんのご主人のもとで本語を勉強しています。今回は私たちと一緒に準備の段階から手伝ってくれました。汗だくになって机を運び、ダンボールを空けて荷物を並べ、それが終わると売り手にまわって、と大活躍でした。奥様は劇団四季の団員。息子さんの千一君は発明家になるのが夢の小学生です。

まんまる会での一日
ユコイ(ユ小義)
 後岡さんに会ったのは岩間プラザのパーティーでした。話の中で、まんまるバザーへ来てくださいと誘われました。もっと話をしたいと思いましたので、翌日県民センターへ行きました。

 会場に行ったら、まんまる会の由来がわかりました。15年前に小野さんたちは一部の留学生の生活が大変苦しいことに気づきました。彼らになんとか力になって上げたいと考え、まんまる会を設立しました。留学生の生活、勉強、仕事などいろいろな面で応援してきました。私が今日参加するバザーもこの活動の一つとして15年間ずっとやってきました。

 バザーをやっている間はあまり後岡さんと話ができませんでした。彼女とほかのボランティアの人たちは、お客さんを案内したり、売り場を見たり、料理を準備したり、一刻も休まずに動き回っています。このバザーはあまり目立たない活動と思いますが、心から感動しました。中国に有名な諺「人間は善行一つをするのは簡単だが、一生続けるのは大変難しい」があります。15年間の無私の援助から、人間の至高無上の心が感じられます。

 正直、最初はまんまる会が15年も続けていることは想像もできなかったです。今はだんだん分かってきました。人間への博愛があるから、彼女たちは15年も続いてこのまんまるの会をやってきました。このスピリットを持つ民族なら、どんな奇跡を起こしても不思議ではないでしょう。
 その日はちょうど七夕でした。笹の葉がさらさら揺らめきました。五色の短冊にお願いを書きました。なんとなくまんまる会は銀河のようだと思い浮かべました。彼女たちが建てたのは日本の人間といろいろな国の留学生の間の虹の橋でしょうか。彼女たちは人間のかささぎでしょうか。

 活動の間、会員のみなさんが自分の子どもを連れてきていることに気付きました。やはり、お母さんたちはこのスピリットを子供に伝えたがっていると思います。ここから、人間の希望が見えます。

コイ(ユ小義)さんは、ご主人の仕事の都合で日本へ来て半年。中国ではコンピュータ関係の仕事をしていらっしゃいました。現在日本語の猛勉強中。毎日どこかの教室で勉強しています。まだ来日半年とは思えないほど日本語での会話が弾みます。夢は作家になることだそうです。

文中にある「かささぎ」についてユコイさんに教えていただきました。

中国では、七夕になると世界中の喜鵲(かささぎ)が天の川に集まって橋を架け、牽牛と織女を会わせるといわれています。そのため喜鵲は幸せの象徴となりました。中国の人たちは喜鵲が大好きだそうです。


雷耘さんは横浜国大で環境生命学を研究している留学生です。環境問題はまんまる会にとっても、大切テーマです。そこでお願いして文章を書いて頂きました。文中にもあるように、ごく普通の人々が交流して、環境や様々な問題について一緒に考えられたらと思います。サッカー好きの小学4年生、汪雷丁君のお母さんでもあります。
                          雷   耘
 7月7日に初めてまんまる交流会に参加した。以前参加した別の交流会と違って、割り箸ではなく普通の箸を使うのに気がついた。食事中、会員の小野さんがこのまんまる会の主旨を紹介してくださって、これは環境保全、資源保護、ゴミ減量化のために、使い捨ての箸とお皿を使わなかったことが分かった。

 私はこれをうかがって、日本の民間人の環境保全に対する自覚性を感じた。環境生命学を専攻している私は、中国と日本の環境問題に注目している。はっきり覚えているのは、日本に来たばかりの時、指導教官と一緒に車に乗って相模川へ植生調査に行く途中、前方の景色がはっきり見えなかった。先生が「これは中国からきた黄砂のためです」と言ったのに、私はびっくりした。そんな遠い内モンゴルにある黄砂が海洋を越え、太平洋側の場所に着くことができるとは信じられなかった。

 そのため、日本では、中国内モンゴルの砂漠化を防止し、植生回復への関心が高まって、いろいろな民間団体、政府組織がたくさんお金を出し、専門家も派遣し、内モンゴルおよび万里の長城の近所で植林をしている。中国の環境問題は中国だけの問題ではなく、アジアおよび全地球の環境に影響を与えるかもしれない。

 中国の環境を改善するため、政府が制定した方針はもちろん重要である。しかし、中国全人民の環境意識を向上させるのが大切なことと思っている。

 日本人は一人当たりのゴミの量、特にビニール袋とパックの量は中国人より何十倍も多いそうである。この種類のゴミは分解しにくい「白色汚染」と呼ばれる。中国のある地域ではこの種類のパックの使用は禁止されている。しかし、日本でこのパックの使用量はどうして減少させられなかったのだろう。もしかして、埋立地を作るため、分解しにくいゴミが必要だったのだろうか。

 また、日本の普通の人々の環境に対する視点を知るため、さまざまな日本人との交流が必要と思う。



夢 叶えます キャンペン!!
まんまる会が サポートします あなたの小さな夢
まんまる会
留学生のみなさん!日ごろ実現したいと思っていながら、なかなか叶えられない小さな夢はありませんか?ぜひあなたの夢を教えてください。そしてそてがどんなに楽しいものか、又あなたにとってどんなに大切なものかを、わかちやすく説明してください。まんまる会が智恵と労力と費用を補助することで、夢の実現にむけてのお手伝いができたらと考えています。

主催団体 まんまる会
応募要項 夢を語った文章(日本語。どうしてもかききれない所は母国語で可)
住所、氏名、年齢、電話、学校名、出身国名、来日年月
郵送先:〒223-0062 横浜市港北区日吉本町6-67-7 鈴木明子(電話045−561-6044 午後6時まで)
応募資格 関東地区在住の外国人留学生・日本語学校の生徒
応募期間 平成14年9月15日〜10月15日
一次選考 一次選考(書類選考)をパスした方にはこちらから連絡します。
二次審査 企画書と予算書を提出していただき、まんまる会実行委員が面接を行います。
決定通知 平成14年10月31日までに本人に直接連絡します。(一次選考結果)
報告 終了後2ヶ月以内に報告書を作成し、記録写真と領収書を添えて下さい。報告書は応募者全員の「夢を語った文章」といっしょにまとめて小冊子を発行します。

やってみたい!会いたい!見てみたい!行ってみたい!
夢を叶えるためみなさん 振るってご応募ください
まんまる会は、日本に暮らす留学生と普段着の交流をし、真の友好関係を築こうと、神奈川県の主婦を中心に1998年に発足しました。毎年バザーと交流会及びハイキングや料理会を開いています。「夢 叶えますキャンペン」は、バザーの収益積立金を充当します。




御意見をお寄せ下さい。 丸谷士都子@まんまる会