まんまる通信 第 22 号
1998.10.26


第2回まんまる料理会
《今回はネパール料理に挑戦します》

 好評だったウィグルラーメンに続いて、今回はネパール料理を作ります。講師は、サンタ・ロハニさん。教えていただくのは、ギョウザに似たモモと豆の煮物ダル(予定)。スープにもなるそうです。どんな料理か楽しみですね。日本からは、サバの味噌煮とみそ汁を紹介します。奮ってご参加ください。

日時:1998年11月29日(日)
    10:15受付(時間厳守)
    10:30〜15:00(片付けを含む)
場所:横浜市職能開発総合センター 3階 調理実習室
    JR根岸線 石川町駅下車 徒歩4分 横浜よりの改札口を出て、線路をくぐり、中華街西門を右迩摩がり、中央病院とデニーズの間の道を左に入ってすぐ右。
参加費:500円 エプロンをお持ち下さい

申込み:11月15日までに小野まで  045−381−6972




第11回留学生と語ろう!まんまるバザーご報告
1998年9月6日(日》神奈川県民センター(横浜駅)

【バザー11:00〜12:30】
*留学生、元留学生、社会人の参加者 61名
*中国、ネパール、韓国、インドネシア他の国の方々が参加
 来年もお会いしましょう!
*日本の参加者 25名 ありがとう!
*若い高校生やはつらつとした青年もお手伝い
*横浜国立大学、神奈川大学、慶応義塾大学の寮、キャンパスにバザーのお知らせを掲示したことで市内の留学生がたくさん来場
*ケーキと冷たいお茶が用意された交流コーナーでくつろいでいただけましたか?
*オークションでは高橋さんの張り切った声が響き渡りました。
*バザー用の品物を寄付して下さった方々ありがとうございました。

【交流会13:00〜14:00】
*参加者 36名 お部屋がいっぱい!
*わずかな時間をさいて、かけつけて下さった方々ありがとう!
*テーブルの上には、ささやかな会員手作りの昼食やお菓子が並びました。
*留学生の中には、ご夫婦でともに勉学に励んでいる方やお子様連れの方もいます。

参加者の声
*バザーで買うものはないけれど、交流会での日本の方や国の仲間とのおしゃべりを楽しみに毎年参加しています。
*中文導報に掲載された「催しコーナー」で知りました。
*パソコンを通し横浜市のバザー情報の中でまんまる会バザーのことを知りました。


おたより

まんまる会のみなさま、
 
 この交流会は、中国人向けの新聞での広告で知りました。今年3月に横浜に来たばかりで近くに友人も少なく、寂しい思いをしていた時にこの交流会に参加でき、大変嬉しく思っています。 
 
  今回はバザーもあり、バザー好きの私はとても楽しむことが出来ました。バザー後の交流会では、スタッフの皆さまと楽しくお話して、楽しい時間を過ごしました。
 
  今後も企画があればぜひ参加したいと思いますので、よろしくお願いします。

  平成十年十月三日    
                王真女尼

     王さんは、日本人のご主人と一緒に神奈川区にお住まいです。


バザー会場で聞いた、バザー品のリクエスト

【人気のもの】タオル、石けん、シーツ、ふとんカバー
【衣類】若向きのブラウス、男物のシャツ(白以外のもの)、男物ズボン
【子供連れの留学生もいます】子供の衣類、おもちゃ
【その他】フライパン、辞書
来年もどうぞよろしく!
バザー会計報告
売上げ 72,905
経 費 14,962
純 益 57,943
*バザーの収益は、留学生、元留学生との交流に当てています。料理会、ハイキングなどのイベントに大勢のご参加をお待ちしております。




バザーと交流会に参加して下さった、ネパールからの横浜国大大学院
生、タラ・ニディ・ロハニさんからの感想文です。

Nice Time in Manmaru Bazaar
   It was on 6th September. We came to know that there was Bazaar and
also get together program afterwards. Luckily, I found my friend Dr.
Dinesh, who is a brilliant researcher in geotechnical field, at my door
on that day.  So, I along with my family and friend Dinesh headed to the
said place. There was hardly any difficulty to find the spot, very near
to Yokohama Station. Very soon, we were at the venue and were welcomed
by many smiles.
  We found that small bazaar very interesting and bought some of the
essential goods. Unexpected from our side, the refreshing with tea and
some eatables was also remarkable. During that time, we were already
introduced with some of the volunteers, Ms. Marutani, Mr. and Mrs.
Yasuda, Mrs. Watanabe Ryoko and many others (sorry, I couldn't recall
all the names). After the bazaar time is over, there came the time of
exchange of ideas and talks. My wife Shanta, kids Sweksha and Akas,
friend Dinesh and myself enjoyed talks a lot.
Of course, we enjoyed Japanese delicious food too. The talk with Ms.
Marutani, who had visited Nepal, attracted us a lot. We could get chance
to be introduced with other nationalities' friends too.
  As we are interested to be in touch with Japanese friends and seniors
and to know Japanese customs, this was a great opportunity. Furthermore,
as this was the first kind of gathering to me to be with so many
benevolent Japanese peoples, this is a really memorable event. With
heartily thanks and hoping to meet in future.   Sayonara

【要約】

 バザーと交流会のことを知り、丁度遊びに来ていた研究員のディネッシュさんと、妻のサンタ、娘のシュウェクサ、息子のアカシと出かけました。場所はすぐにわかり、たくさんの笑顔に迎えられました。

 バザーは楽しく、日用品などを買い求めました。休憩所にお茶とお菓子が用意されていたのは予想外で、すばらしいアイディアだと思いました。会場では、何人かのボランティアの方たちともお話をしました。

 交流会では、いろいろな方と会話を楽しみ、一同とても楽しい時を過ごしました。もちろん、お料理もおいしくいただき、他の国からの出席者たちにも紹介されました。

 私たちは日本の文化に興味を持っているので、いろいろな年代の方達と知りあいになりたいと思っています。この交流会はそういう意味でもすばらしい機会だったと思います。こんなにたくさんの善意ある人たちに囲まれたのは全く初めてです。深く印象に残りました。皆さんありがとうございました。またお会いできることを願っています。




バザーで残った品物はどこへいくのでしょう?
ーむだにしません、なにひとつー


毎年まんまるバザーに品物をご寄付いただきましてありがとうございます。バザーの報告にもあるように、たくさんの留学生たちや、会館来場者が買い物を楽しみ、ご好意は充分に生かされています。とはいえ、完全に売り切ることは難しく、毎年、少量ではありますが、一部が残ります。物を大切にしたい思いの強いまんまる会では、残った品物もできるだけ生かすべく、様々な工夫をして最後までゆくえを見届けています。

衣類 ー 近所のフリーマーケットへ
      男物の冬服は、寿生活館に送る(送料は負担)
      残りはファイバーリサイクルに出す
本  ー 古本屋
      廃品回収
食器、その他 ー リサイクルショップへ
           他ののバザーへ寄付
           近所のフリーマーケットなどに出す
           その他は寄付(県民サポートセンターにも湯飲みを寄付しました)

【リサイクル情報】

*ファイバーリサイクル   ほとんどすべての衣類がリサイクルされます。出せないものは、わた、 革製品、合成皮革、ビニール製品、毛皮。 お近くのファイバーリサイクルネットワークの回収拠点へ。 問い合せ:アリスセンター 045-212-5835

*横浜市福祉局寿生活館 こちらでは、季節ごとの成人男性用衣類を必要としています。 ズボン、Gパン、防寒着、ジャンパー、セーター、ポロシャツ、Tシャツ、靴下など。
問い合せ:045-641-5599 
送付先:〒231-0026 横浜市中区寿町3-12-2 寿生活館2階   



時がゆったり流れる国、ネパール
丸谷士都子
 


 生まれて初めて訪れたアジアの国はネパール。それも首都カトマンズのずーっと西の農村でした。

 初日はカトマンズ泊。翌日の午後、西の町、ネパールガンジへ飛行機で移動しました。カトマンズですでに四十年位前の日本の生活に思いを馳せていた私に、滞在中ずっと案内して下さったネパールNGOのシュレスタ教授は、「ここの暮らしが日本の四十年前なら、これから行く村は千年前の生活ですよ」とにやりと笑うのでした。千年前は少し誇張しすぎでしょうと思いながらも、想像の範囲を超える村の生活に胸を躍らせていました。

 その村とは、極西部カンチャンプール郡にある、先住民タルー族の村。大きな川と、マラリヤがはびこるジャングルがあったため、長い間隔離されていた地域です。昔ながらの暮らし方が残っていて、人々が純朴な反面、学校の数が少なく、識字率が低いのが特徴です。今回の旅行の目的は、ここで行なわれている女性のための識字教室の視察でした。

 二日目あたりで、ようやくネパールに住むということがわかりかけてきました。それまでは、飛行機は何時に出発するのか、こんなにのんびりしていて間に合うのか。気にするのはそんなことばかり。しかも、出発の時刻を聞くたびに違う答えが返ってくるので、不安感はつのる一方。飛行場にはなんとか間に合いましたが、出発予定時間になっても飛びません。乗客は慣れているのか、新聞や本を読んでゆったりと待っています。日本人なら、問い合わせや連絡に懸命になっているところでしょう。教授に尋ねると、新聞からゆっくりと顔をあげ、天候がよくないので、今日は飛ばないかもしれない。もし飛んだとしてもまたカトマンズに引き返してくるかもしれないと、こともなげに言うのです。
 
  飛行機は無事、ネパールガンジに着陸しました。外は暗くなりかけていて、簡素な飛行場の正面玄関の前は閑散としています。普段ならいるはずのタクシーが一台もいないのです。オート三輪が数台とリクシャと呼ばれる自転車の後ろにふたりがけの席がついている乗り物が何台かあるだけ。でも、交渉すれどホテルまではいけないというのです。先方に障害物があるとのことです。しかたないので、暗い道を荷物をかついで歩き始めました。やがてリクシャが見つかり、乗ったのですが、バスのストライキのために道路がふさがれ、自転車もろくに通れない状態になっていて、やっとの思いでホテルにたどりつきました。うす暗い中、風を切って進むリクシャにNGOのニルマラさんと抱きあうように乗りながら、タイムスリップをしたような風景に胸が高鳴りました。この辺までくると、もう覚
悟を決め、すべてをシュレスタ教授と天に任せて、なるがままに行こうと決めました。そうなれば後は快適。ゆったりとした自然の中で最高に楽しい旅行ができました。
 
  タルー族の村の千年前の生活とは?次回のまんまる会通信に続きます。


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