市民活動2012フェア報告

「ミニバザーと夢茶館」

2012年3月11日(日) 
かながわ県民センター10階

 かながわ県民センターでの活動フェア、今年、まんまる会は3月11日(日)に参加しました。昨年のフェアはちょうどこの日に起こった東日本大震災のため中止。準備が整った直後のことでした。会場の設営をしながらもその日のことが時々頭を掠めます。それでも、今まで積み上げてきた経験で体はどんどん動いていきました。

バザーの品物は、毎年協力してくださる方々からの自主的な寄付があり、机の上に色とりどり、にぎやかに並びました。夢茶館のスペースはゆったり作りました。多くの方とお話できるのを期待しながら。おこわとお菓子は量も種類も豊富で、会員の意気込みが感じられました。

毎年気がかりなのは10階まで上がって来てくださる方がいるかどうか。今年は一階の受付に小さなチラシも置いてみましたが…そんな心配をよそに、まんまる会恒例のおこわは、フェアの常連参加者に浸透していて、あっという間に売り切れ、中国茶も多くの方に楽しんでいただきました。



傅陽秋さん
  何よりも心強かったのは、すでに長い付き合いになるウイグルのマリアさんが手伝いに来てくれたことです。明るい人柄で茶館を盛り上げてくれました。今は看護師として活躍されています。
  そしてもう一人、夢キャンペーンで岡山の小学校に本を贈った傅さんが手伝いに来てくれたのです。見るからにまじめな青年という感じの傅さん。お茶碗を洗い、バザーを手伝い、おしゃべりも楽しみ、午後は用事があるからという事で先に帰ることになりました。その時の申し訳なさそうな様子はこちらが恐縮してしまうほどでした。

 すぐに彼からメールが届きました。「このようなことは本当は留学生がすべきです、来年のこのような活動はぜひ留学生にやらせてください」という内容でした。「将来両親に誇りを感じてもらいたいと目標を持って頑張ってますが、時には結果を気にして自分のことばかり考えてしまうのです」という反省の言葉まで書かれていました。これがあのすまなそうな表情の理由だったのでしょう。

フェアへの参加は、会員にとっては労力の要ることですが、楽しみでもあります。もし、留学生が参加してくれたなら、より楽しく有意義なものになるでしょう。そして、傅さんのような気持ちよい青年に出会うことも出来るのです。来年のフェアが楽しみです。

今年の純益は30,782円、9,000円もの寄付をいただきました。

ご協力に心からお礼申し上げます。

14時46分、全館で黙祷しました。

後岡和代