以上が、今回夢をかなえた留学生の応募の文章の一部です。
王さんの《両親に日本での自分の姿を見せたい》という想いは、留学生なら誰もが抱く小さな夢でしょう。それでは動機としては弱いかなということで、お母さんにもまんまる会との交流に参加していただく、ということで決定しました。
夢を実現した後、2010年2月25日、かながわ県民センターで報告会が開かれました。
王さんの「母親への恩返しの旅」には大阪までのお母さんの旅費として15,000円、
崔さんの「チャイナドレスと浴衣をミックスしたドレス創作」には材料費として13,059円、
それぞれ支援しました。
崔さんは、日中韓のテイストを見事に融合させた美しい国際衣装を仕上げました。
衣装は、3月14日(日)かながわ県民センター「市民活動フェア2010」のまんまる会のブースに飾られ、来場した方々にお披露目されました。崔さんは当日のバザーのお手伝いにも参加してくれました。まんまる夢茶館にお茶を飲みに来てくださった方々から、衣装について、留学生活について、これからの夢について、たくさんの質問が崔さんに向けられ、会話が弾んでいました。
王さんのお母さんは、来日してすぐの12月27日、まんまる会との交流に参加してくれました。息子と並んでいる様子はまるで恋人同士のよう、若々しさに加え、喜びにあふれているようでした。息子を国外に留学させた時の気持ちを伺うと、留学や将来のことも本人の考えに任せている、と、さばさばした答えが返って来ました。それでも、日本での息子の様子を見て、話だけでは分からなかったことが分かって安心した、という言葉に、親としての本当の気持ちが窺えました。その後、年が明けてから二人で大阪へ、お母さんは途中体調を崩されたとのことですが、予定通り大阪から帰国されました。
報告書が出来上がりましたので、ぜひ、お読みください。 【後岡 和代】
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