このように、1泊避難訓練は大変有意義でした。寒い体育館で1泊したことで、少な
くとも実際にどのようなことが起こるかを感じることができました。私はブータンの災
害対策局で働いていますが、私達は災害がいつ起こるか知ることができません。このよ
うな意識を高める活動は非常に有益であり、市民が実情を体験するのに役立ちました。
○横浜市民防災センター訪問
2012 年2 月 18 日に、私は横浜市民防災センターを、まんまる会会員3 人と訪問
しました。訪問では多くの情報と知識が得られました。災害劇場では12 分のビデオで
様々な自然災害と人為災害を見ました。それにより災害の原因、自然災害に対する備えの方法を理解することができました。又、関東大震災
の模擬体験で、家の揺れを経験しました。これは私に
とって初めての模擬地震体験であり、実際の揺れを感
じることができました。この地震模擬体験は私の地震
に対する意識を高め、揺れの間、棚などにある物の落
下が大変な衝撃となることを学びました。そこで、私
は地震の揺れに備えて、物が落下したり入口をふさいだりしないよう、固定しなければ
ならないと感じました。

暗闇体験もしました。学ぶことの多い体験でした。地震の時は停電することが多いの
ですが、停電がより大きな災害をもたらします。よって、暗い部屋の中で「出口」をど
うやって探すか、どうやって建物から出るかを学ぶことが非常に重要です。
建物の中にいる時の火災の場合、部屋に煙が充満していることが脱出を困難にします。
よって、「出口」を見つけることが重要になります。防災センターでの模擬煙体験は煙
で一杯の部屋からどうやって出るかを教えてくれました。
センターは、防災教育に役立つ様々なタイプの自然災害についての設備を備えていま
す。これは市民が防災手段について多くを知る助けになります。横浜市民防災センター
を訪れた後、私は、自然および人為災害についての意識を喚起するために、ブータンで
も人々に自然災害について知らせる施設が少なくともひとつは必要であると感じました。
防災センターで災害について多くを見た後、
防災についての知識が増えました。参加した
二つの催しで得た知識と経験を、私達の仕事
仲間とブータンの人達と共有します。
まんまる会の会員の皆さまに、すべての活
動で私を支援してくださったことを感謝しま
す。そして日本でたくさんの催しを経験した
ことは、私に大変役立ちました。
 |
(原文英語 翻訳:まんまる会)
|
参考 イーシさんが参加した催し
災害時外国人サポーター養成講座・寒冷期避難所体験
共催 横須賀災害ボランティアネットワーク・NPO 法人横須賀国際交流協会
|