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第10回 夢叶えますキャンペーン 「ボランティア活動in南三陸町」の記録 |
後岡 和代
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まんまる会夢叶えますキャンペーンの報告会が6月20日(金) |
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17時からかながわ県民センターで行われました。
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今回夢を叶えた林嘉慶さんは台湾から日本語を学びに来た留学生。物静かでおっとりした中にもしっかりした意志が窺えました。 3年前の2011年、林さんは台湾で日本の東北地方大地震発生のニュースを聞きました。日本の大好きな林さんはとても悲しく思いました。当時台湾の人たちは募金等で支援し、日本の被災者達はビデオや雑誌などを制作して台湾に感謝の気持ちを伝えました。こうした台日友好にとても感動したそうです。 2年後、留学のため来日してからも、震災のことは心から離れず、いつか被災地へ行ってボランティアに参加し、少しでも復興の手伝いをしたい、地元の人々の生活に触れ、話に耳を傾け、その様子を写真に収め、記録して台湾の人々とシェアしたい、という夢を持つようになりました。その頃、かながわ国際ファンクラブを通して、まんまる会の「夢叶えますキャンペーン」を知り、応募したのです。 11月19日に第一回の面接が行われました。 |
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彼の思いはまんまる会会員の心に届きました。ただ、実際にどうやってボランティアに参加するのか。林さんは更に夢を具体化し、まんまる会は関係のあるNPO等の情報を集め、計画が整った時点でもう一度面接する、ということで、最終的な決定は林さんの意志に委ねられました。 ただし、林さんの日本滞在にもいろいろな条件がありました。就職か帰国か。それによって夢を実行する期限が変わってきます。私たち会員は、じっと彼からの連絡を待ちました。 翌年3月、林さんは県民センターの活動フェアに参加している私たちの手伝いに来てくれました。他のブースを回わり、台湾の人たちへ日本の被災地の様子を発信したい、という夢を語ると、ぜひ実行してください、と期待と励ましを受けました。 5月、まだ連絡はなし。幸い、私に東北へ行くチャンスがあり、気仙沼の現状を目の当たりにしました。復興にはまだまだ時間がかかりそうでした。その時の写真を林さんに送りました。 |
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6月、やっとメールが来ました。二つの団体を候補に挙げ、どちらかのプロジェクトに参加することにした、とのこと。会員や、私が5月に知り合った東海日報の方と連絡をとり情報収集すると、待ってましたとばかりに次々とメールが来て、それを林さんに伝え、一晩中やり取りし、最終的に「南三陸町復興応援プロジェクト」(参加費用18000−20000円)に決定しました。いよいよ実行です。林さんの諦めない姿勢を嬉しく思いました。 6月5日、決定した3日後に被災地へ出発、現地の人の話を聞き、ボランティアに参加するという一泊二日のミッションを無事にやり遂げました。 まんまる会からは林さんにキャンペーンの費用として39,470円を支援しました。 実は林さんの帰国は6月22日と決定していました。報告会はなんと、帰国の2日前だったのです。まさに滑り込み。それでも林さんは相変わらず焦った様子もなくひょうひょうと報告を終えました。 「もし……しなければ…」という不思議な題名の報告も、聞いているうちに私たちを納得させる素晴らしいものでした。急な大災害の時に、冷静に秩序正しく反応し、決断を早くすることで多くの人の命が救われることを、具体的な例を挙げて伝えています。台湾の方にも知っていただきたいことです。 内容は「報告書」を作成したのでお読みください。 台湾へ帰国して二週間ほどの7月9日には、きちんと整理された報告書が届きました。これからもゆっくりと時間をかけて、Facebookや様々な場所で日本での体験を伝えくれることでしょう。(時々彼がボランティアに参加した金毘羅丸のニュースがアップされています) |